みなさん、新年度は忙しい日々をお過ごしのことと思います。私も大学教員生活としては2年目に入り、昨年度とは比較にならないくらいの課題を抱えています。昨年度は、1年目ということもあり、そもそも管理運営における課題がわかりませんでした。ようやくわかってきたときには年度の途中だったということもあり、自分自身がどのように行動すべきか迷うことの連続でした。そんな私に対して周囲の人々も、その逡巡の様子を見守っていてくださっていたのだろうと思います。
改革のためタスクが膨大に…
ニュースをご覧になった方や大学に勤務されている方はご存じだと思いますが、大学は大きな改革を求められています。「認証評価制度」の課題に伴う組織運営の見直しや「新たな評価」への転換です。
これに伴い、私が所属する学部も大きな改革が必要となりました。そのため、今年度からはさまざまな情報を私のもとに集約する体制としました。たとえば、メールを送信する際は、極力私にCCを付けていただくようにしたり、どこに相談していいかわからないことはとにかく私にメールするよう周知しました。そうすることで、管理者として大学全体の状況が把握できるようになりました。そして、対応も素早く動くことが可能となりました。
このような体制にしたのは、なにかを改善するときには、情報収集と素早い対応が必須だと考えたからです。ですがこの体制のために、前述したように私は昨年度と比較にならない課題を抱えることとなりました。自分が決断したことなので後悔はしていません。しかし、なんとかしなければという悶々とした状況です。
書籍から学ぶ「効率を上げて時間を確保する方法」
そのような状況の中で、第6回でもご紹介した『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード…科学的に証明されたすごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』と同じ堀田秀吾氏の『ハーバード、スタンフォード、科学的に証明された時間をムダにしない人の習慣』1)を現在読み進めています。
私は常々、お金より時間が大切だと考えています。なぜ時間が大切かというと、趣味と気分転換のため、マンガやアニメを見る時間やボーっとする時間を確保したいからです。しかし、課題を多く抱えている今のこの現状では、ますます時間をムダにすることができませんし、気分転換の時間の確保が重要です。そのため、前述の書籍を手に取るに至りました。今読んでいる章は、「仕事と勉強の効率を上げる習慣」です。
あえて、キリの悪いところで終わらせる
この本でまず気になった箇所は、「あえて、キリの悪いところで終わらせる」というページです。普通キリのいいところまでやって終わろう、と考えるでしょうから、キリが悪いと気になってしょうがないのでは? と思いました。ですがこの習慣では「続きが気になる」という脳の性質を利用するのだそうです。そうはいっても、続きが気になるのは自分にとってはストレスだと感じ、最初は「これはなしだな」と思いました。しかし、自分の傾向を振り返ると、困難な仕事は「とりあえず15分ぐらいやってみよう」と考え取り掛かり、思うようにまとまらなければ止める、を繰り返すことがよくあります。そしてそれを繰り返すうちに、人と話しているときや家事をしているときにその仕事についてひらめくことがよくあります。これはもしかして「続きが気になる」脳の性質を利用した仕事の仕方だったのではと思うと、「この仕事のやり方もありだな」と感じられました。
決断力のある自分を演じる
次に気になった箇所は、「決断力のある自分を演じる」というページです。役割意識が強い私は、自分は十分演じているという“つもり”で読みました。すると、そのページには「言い訳の保険」を掛けると脳は本気を出さず、集中力を奪い成果を下げると書かれていたのです。実際振り返ってみると「今日は体調がいまいち」とか「最近血圧が高いのよね」とか「私なんて皆さんに及びませんから」と言っている自分がいました。どうやら言い訳をしていたようです。私の大変さをわかって! と主張していた自分もいました。脳は本気を出していなかったようです。今後はやるしかないと覚悟を決め、“つもり”ではなく、「決断力のある自分を演じて」行こうと思います。
デキる人の思考をマネする
最後にご紹介する箇所は、「デキる人の思考をマネする」というページです。ここでは心理学の「モデリング」のことが書かれているのだと思います。学生や新人看護師に、成長の近道として、このモデリングについて話される方も多いと思います。私も、新人看護師のときに指導された看護師長に、モデルになる先輩看護師はいるかと聞かれました。しかし、そのとき私は「いません」と答えたことを覚えています。新人教員となったときにも先輩教員に指導されましたが、そのときも「いません」と答えました。この質問に「いません」と答える自分を、変なのかな? と考えたことも覚えています。
これまでのあゆみを振り返ると、どうやら私は、人のまねをしたいと思わないようで、自分は自分、他人と自分は違う、という意識が強いようです。しかし、マンガやアニメの2次元の世界には、傾倒する登場人物がたくさんいます。困難な状況を乗り越える主人公たちの感情や考え方、行動には強く惹かれますし、もしかしたら真似ているところがあるかもしれません。夫にはよく、「あなたは〇〇〇(あるアニメの主人公)だよね」と言われます。「デキる人」であれば、現実の世界にモデルとなる人がいてもいなくてもいいのではないでしょうか。自分が信じられる「人」や「マンガなどの主人公」のまねをして楽に仕事をしていけばいいのではないかと思います。
「仕事はあえて、キリの悪いところで終わらせ」、「決断力のある自分を演じ」、自分が信じられる「人」や「マンガなどの主人公」のまねをしながら、息抜きの時間も捻出しつつ、困難な仕事を乗り越えたいと思っています。
1)堀田秀吾:ハーバード、スタンフォード、科学的に証明された時間をムダにしない人の習慣,アスコム,2025





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