本連載 書籍版のご案内
この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!
気づけばもう3月も末。読者の皆さまもきっとそうだったと思いますが、1月から3月まで毎週のように、大学院生の論文提出に審査に、留学生の受け入れに派遣、海外からの訪問者への対応、そして毎週末のシンポジウムの司会と、目が回るとはこういうことか、という生活を送っていたカピバラです。ついに2月は連載原稿を「落とす」という状況になりまして、編集の S さんが心配して電話をくれたでござる。
相変わらずのバタバタな暮らしぶりですけど、いろいろ言いたいことがたくさん。ということで今回は定義とミッションとビジョンの話をしてみようかなと思います。
「定義から入る」問題
カピバラ、これまで数十年、イケてない授業をしてきました。というのは、どうしても授業の冒頭、定義したくなります。教育講演でも基調講演でもやっぱり定義から入ってしまう。院生指導でも「用語の定義」にうるさく言う。
概念を正確に定義することが議論の基本といいますか、土台だと思っちゃうんですね。とくに研究者や教育者は、言葉の解釈の違いによる誤解を回避しようとする傾向があるんです。たとえば高度実践看護師(APN)といっても人によりそのイメージが違ったら議論がかみ合わないと思ってしまうので、「APNとは何か」を定義しようとする。





