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第34回:最終目的地と旅行計画~定義から解放されて

第34回:最終目的地と旅行計画~定義から解放されて

2025.03.27酒井 郁子(千葉大学大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センター センター長・教授)

本連載 書籍版のご案内

この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!

 気づけばもう3月も末。読者の皆さまもきっとそうだったと思いますが、1月から3月まで毎週のように、大学院生の論文提出に審査に、留学生の受け入れに派遣、海外からの訪問者への対応、そして毎週末のシンポジウムの司会と、目が回るとはこういうことか、という生活を送っていたカピバラです。ついに2月は連載原稿を「落とす」という状況になりまして、編集の S さんが心配して電話をくれたでござる。
 相変わらずのバタバタな暮らしぶりですけど、いろいろ言いたいことがたくさん。ということで今回は定義とミッションとビジョンの話をしてみようかなと思います。

「定義から入る」問題

 カピバラ、これまで数十年、イケてない授業をしてきました。というのは、どうしても授業の冒頭、定義したくなります。教育講演でも基調講演でもやっぱり定義から入ってしまう。院生指導でも「用語の定義」にうるさく言う。
 概念を正確に定義することが議論の基本といいますか、土台だと思っちゃうんですね。とくに研究者や教育者は、言葉の解釈の違いによる誤解を回避しようとする傾向があるんです。たとえば高度実践看護師(APN)といっても人によりそのイメージが違ったら議論がかみ合わないと思ってしまうので、「APNとは何か」を定義しようとする。

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酒井 郁子

千葉大学大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センター センター長・教授

さかい・いくこ/千葉大学看護学部卒業後、千葉県千葉リハビリテーションセンター看護師、千葉県立衛生短期大学助手を経て、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(保健学博士)。川崎市立看護短期大学助教授から、2000年に千葉大学大学院看護学研究科助教授、2007年同独立専攻看護システム管理学教授、2015年専門職連携教育研究センター センター長、2021年より高度実践看護学・特定看護学プログラムの担当となる。日本看護系学会協議会理事、看保連理事、日本保健医療福祉連携教育学会副理事長などを兼務。著書は『看護学テキストNiCEリハビリテーション看護』[編集]など多数。趣味は、読書、韓流、ジェフ千葉の応援、料理。

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