本連載 書籍版のご案内
この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!
カピバラの3月は、国際EBP月間でした。東京マラソンで来日していた、実装研究のきら星のようなUSAの教授と銀座でミーテイングしたのを皮切りに、EAFONSのワークショップでJapan EBP千葉の活動紹介、そして、この活動紹介で焦点を当てた大学病院のEBP研修の成果発表会と、毎週のようにEBP関連の行事が続きました。なので、EBP実装について考えることに浸った1ヵ月でござった。
時折いただく「読みましたよ」「おもしろかった」のお言葉に支えられ、この連載も、時々低空飛行、着陸は常に胴体着陸的になんとか1年間続けることができましたが、今回は、1周年記念(祝!)として、EBP実装ダンジョンの攻略のカギとなる事柄について書いてみたいと思います。
EBP実装はダンジョン攻略だと考えると
研究成果は実践と教育に実装され、初めて患者・利用者・家族・コミュニティに届くわけなので、エビデンスをつくったら、どのように「現場」に組み込むのかについてもよく考える必要がある。これが医療系の研究っていうこと。しかし医療現場、教育現場は、これが患者にとって良いことであるよと研究でいくら明らかになったとしても、サクっと変化するわけではありません。そこでEBPの実装を成功に導くために、いつ誰に何を働きかけるかということについて、やることの「順番」があります。そしていろんな研究者がいろんな立場で、EBP実装のための考慮すべき要素と順番をモデルにした「フレーム」を発表しています。共通しているのは、ケアを改善する、実践の質を上げる、社会を良くする、というEBPの目的かなと思います。ですので、自分たちが使いやすいフレームを見つけるといいのかなと思います。
ケアを改善しようと思ったら、チームをつくり、段取りを決め、装備を整えて、どこにラスボスがいそうか、あたりをつけてスタートさせましょう。RPGのダンジョン攻略と同じです。ケアの改善のスタートは通常業務ではなくプロジェクトです。このプロジェクトで良い結果が得られるようなら通常業務に組み込んでいき、定着を目指すのです。





