この連載は2026年7月24日にPHP研究所より『やさしくておそろしい 法哲学講義 生命の価値はみな等しいのか』として刊行されました。ぜひご覧ください。
↓川瀬貴之先生による本書の解説動画はコチラ↓
健康第一で本当にいい?―常識を疑う法哲学
その悩み、必要ですか?―法哲学が教える「問い」の力

「自分でも信じられなかったが、彼女はまだ希望を抱いていた。この時でさえ奇蹟を祈っていた。」
セシル・スコット・フォレスター『ミリアムの奇蹟』より1
各論の最後のテーマは、責任である。これは、法律学や倫理学で最も重要な概念の一つであり、社会的には、一方では数限りない者に生きる動機を与え、他方では使命感の強い真面目な者や、完全な無辜の者を、悲惨な死に追いやってきた、悪魔のような概念でもある。


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