この連載は2026年7月24日にPHP研究所より『やさしくておそろしい 法哲学講義 生命の価値はみな等しいのか』として刊行されました。ぜひご覧ください。

「死人にものをいいかけるとは、なんという悲しい人間の習わしでありましょう。(中略)フランスのような遠い国の、名知らぬ山の、見知らぬ花に、あなたが生れかわっていらっしゃると思って、その花にものをいいかけるにしてもおなじなのです。それほどまでに今もやはり私はあなたを愛しております1 。」
川端康成『抒情歌』より
前回は、自らの死にどう立ち向かうかという問題を取り上げたが、今回は、他者の死とどう向き合うかについて考えてみたい。


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