本連載 書籍版のご案内
この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!
今年はここ数年と比べて桜の開花が遅いようですね。カピバラの筆もなんか遅くなってしまって、3月末ぎりぎりになってしまいました。この連載も今回で24回目。2年間も続けることができましたのは、皆さまが読んでくださるおかげです。ありがとうございます。
満開の桜を待ちながら、今回は「看護師等特定行為研修修了者とはどんな存在か」についてカピバラ的見解を書いてみようと思います。連載第17回の「わたしがやらなきゃ、誰がやるの? ~特定行為、キホンのキ」と合わせて読んでいただけるとうれしいです。
「看護師等特定行為研修修了者」とは
第17回で語ったことに対しては、周囲からコメントやフィードバックをかなりいただきました。中でもカピバラが驚いたのは、「特定行為研修修了者が看護師だということをこの記事で知った」「特定行為は診療の補助業務だということはカピバラ連載を読むまで認識していなかった」という感想を複数いただいたことでした。なんと! そこからだったか。やはり話の前提を確認し合うことって大切ですよね。
ということでまずは、「看護師等特定行為研修修了者(以下、修了看護師)」とはどのような存在かというところをおさえていきたいと思います。
「特定行為に係る看護師の研修制度」は、保健師助産師看護師法に位置付けられた研修制度で、2015年10月から開始されています。看護師が手順書により特定行為を行う場合にはこの研修の受講が必要となります1)。特定行為は、診療の補助であって、看護師が手順書により行う場合には、実践的な理解力、思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる21区分38行為2)です。この研修では、到達目標が定められており、一定の質の研修ができることが担保され、厚生労働大臣が指定した学校、病院を指定研修機関と言います。そして、特定行為に関する到達目標を達成したと評価されると科目ごとの修了証が発行されます。これをもって、修了看護師は特定行為実施に関する手順書(医師の包括指示)に基づき、患者への特定行為実施の可否判断を自律的に行うことができるようになります。ここまでは大丈夫ですよね。





