看護教育のための情報サイト NurSHARE つながる・はじまる・ひろがる

第15回:フェア・トレードの作法

第15回:フェア・トレードの作法

2024.03.28川瀬 貴之(千葉大学大学院社会科学研究院 教授)

 

この連載は2026年7月24日にPHP研究所より『やさしくておそろしい 法哲学講義 生命の価値はみな等しいのか』として刊行されました。ぜひご覧ください。

 第1回でも述べたように、私たちの人生は、その一挙手一投足が選択と決断である。自分の進路として看護師を選択すること、看護師として患者への介入の方法について判断し選択すること、これらに限らず、あらゆる選択は、何かを取って、その代わりに何かをあきらめることである。それは、その選択の結果として実現される福利と、その結果あきらめることになる福利とを、交換することであるとも言える。そして今回は、そのような交換を、特に他者との間で行う場合の問題について考えたい。いずれ「正義」の議論の中でも触れるが、他者との関係には、「公平性」が問われることになる。つまり、私たちは、他者との関係で、日々、何かを交換しているのだが、どのような方法で交換すれば、それは公平・公正であると言えるだろうか。

会員登録(無料)いただくと、この記事の全文を読むことができます。

川瀬 貴之

千葉大学大学院社会科学研究院 教授

かわせ・たかゆき/1982年生まれ。専門は、法哲学。京都大学法学部卒業、同大学院法学研究科法政理論専攻博士後期課程修了。博士(法学)。千葉大学医学部附属病院講師などを経て、2022年10月より現職。好きなことは、旅行、娘と遊ぶこと、講義。耽美的な文学・マンガ・音楽・絵画が大好きです。好きな言葉は、自己鍛錬、挑戦。縁の下の力持ちになることが理想。

企画連載

人間の深淵を覗く~看護をめぐる法哲学~

正しさとは何か。生きるとはどういうことなのか。法哲学者である著者が、「生と死」や「生命倫理」といった看護にとって身近なテーマについて法哲学の視点から思索をめぐらし、人間の本質に迫ります。

フリーイラスト

登録可能数の上限を超えたため、お気に入りを登録できません。
他のコンテンツのお気に入りを解除した後、再度お試しください。