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第20回:歌は世につれ世は歌につれ~専門職の自律と高度実践

第20回:歌は世につれ世は歌につれ~専門職の自律と高度実践

2023.11.27酒井 郁子(千葉大学大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センター センター長・教授)

本連載 書籍版のご案内

この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!

 カピバラは11月の初旬、出張でカタールのドーハに行っておりまして、仕事のかたわら中東の文化を大満喫して帰国しました。平均気温30℃の砂漠気候からいきなり初冬の日本帰国で、20℃近い気温の落差に心身の順応が遅れ、この原稿を書くのも遅れたでござる。環境への適応って難しいですよね。ということで今回は、「自律」をめぐる環境の変化と高度な実践と専門職的自律の話を書いてみたいと思います。

「専門」に含まれる二つの意味

 看護職の専門領域(specialty)はどんどん増えています。看護職の内部も社会的分業が進んでいるのですね。社会的分業は労働の細分化につながるので、「これが専門です」という表明は、「これ以外は専門じゃないので得意ではありません」と言うことと裏表ということになります。細分化された専門領域はそこで取り扱われる知識や技術が深くなるため習得に時間を要します。そのため広くいろんなことをカバーできなくなるんですね。カバーする領域が狭くなることにより、患者さんから見れば「皆さんいろいろ言いますけど、けっきょく今の私に必要なケアはだれがやるの?」という状況を招くようになりました。そのため専門職連携教育(IPE)/専門職連携実践(IPCP)が生まれたのです。specialtyが高まるほど、自分がカバーできる範囲は狭くなるから、専門職連携実践能力をもってお互いに患者さんのケアに穴が開かないようにしましょうということですね。

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酒井 郁子

千葉大学大学院看護学研究院附属専門職連携教育研究センター センター長・教授

さかい・いくこ/千葉大学看護学部卒業後、千葉県千葉リハビリテーションセンター看護師、千葉県立衛生短期大学助手を経て、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(保健学博士)。川崎市立看護短期大学助教授から、2000年に千葉大学大学院看護学研究科助教授、2007年同独立専攻看護システム管理学教授、2015年専門職連携教育研究センター センター長、2021年より高度実践看護学・特定看護学プログラムの担当となる。日本看護系学会協議会理事、看保連理事、日本保健医療福祉連携教育学会副理事長などを兼務。著書は『看護学テキストNiCEリハビリテーション看護』[編集]など多数。趣味は、読書、韓流、ジェフ千葉の応援、料理。

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