かつて、臨床指導者として母性看護学実習にかかわる中で、母性看護学にとても強い関心を示してくれる学生がいる反面、苦手意識のある学生もいることを知りました。後者のような学生にも楽しく母性看護学を学んでほしいと思い取り組んでいくと、最初は戸惑っていた学生も次第に母性看護学に面白さを見出して実習に参加してくれるようになり、教えることの楽しさに気が付きました。のちに旧厚生省看護研究研修センターでの受講の機会をいただき、「教育方法を学ばずに見様見真似で教えていたけれど、センターでしっかり学んで学生を育てたい」と思い1年間看護教育について学んだのちに、私は看護教員になりました。
看護専門学校で教員としてのキャリアを積んでいく中で、強く印象に残った忘れられないエピソードがあります。今回は、その出来事を通して自分の軸を見つけ、看護教育の道を進み続けようとしている私に向けて、今の私から手紙を贈りたいと思います。
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第18回:みんなで取り組んだ特別授業を通して、大切なことに気が付いた私へ
2024.01.18永重 英子(帝京平成大学助産別科 講師)

永重 英子
帝京平成大学助産別科 講師
ながしげ・えいこ/帝京平成大学助産別科 講師
連載
リレー企画「あの頃の自分へ」
本連載では、看護教員のみなさまによる「過去の自分への手紙」をリレーエッセイでお届けします。それぞれの先生の、“経験を積んだ未来の自分”から“困難に直面した過去の自分”へ宛てたアドバイスやメッセージをとおし、明日からの看護教育実践へのヒントやエールを受け取っていただけるかもしれません 。