この連載は2026年7月24日にPHP研究所より『やさしくておそろしい 法哲学講義 生命の価値はみな等しいのか』として刊行されました。ぜひご覧ください。

倫理的な葛藤に直面したときに、わたしたちは、何らかの決断を下さなくてはならないし、実際に日々、下している。それは、どのような方法でなされている、あるいはなされるべきだろうか。答えに到達する方法について、今回は考えてみたい。
教室と現場
前稿の最後に、哲学は、学説を列挙するだけで、肝心の答えを示してくれないというフラストレーションに言及したが、答えを見つけ出すための道具としての哲学の性能を考えることは、そもそも哲学とはどんな性質のものなのか、それは何のためにあるのかを考えることにもつながる。





