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エピソード12 複数人で同時に資料を作成できる! Googleスプレッドシート・Googleスライドの使い方① 基本編

エピソード12 複数人で同時に資料を作成できる! Googleスプレッドシート・Googleスライドの使い方① 基本編

2022.11.25菊地 浩樹(順天堂大学医療看護学部 助教)

はじめに

 ここでは、Googleのアプリである、GoogleスプレッドシートとGoogleスライドの基本的な使い方を紹介する。近年では、オンライン会議やZoomでの打ち合わせなどが行われるようになっているが、その際に、これらのGoogleアプリを使用すれば、複数人で同時に資料作成ができ、情報を共有することができる。

1.Googleスプレッドシートの使い方

 Googleスプレッドシートは、インターネットに接続できる環境にあり、Googleアカウントをもっていれば誰でも使用することができる。

Googleスプレッドシートの開始方法

 GoogleアプリであるGoogleスプレッドシートは、Googleアカウント管理の画面右上のボタンから選択する。

 
  • Googleスプレッドシートをクリックする
 
 
 
 
  • 新しいGoogleスプレッドシートを作成する。テンプレートのなかから使用用途に合ったものを選択することもできる
  • 今回は、何も記載されていないシート「空白」を選択する
 
 
 
 
  • 「空白」をクリックすると、下のようなシートが表示される。操作方法に関しては、Microsoft社のExcelと同じ感覚で使用することができる
 
 
 
 

Googleスプレッドシートを共有する

 次に、作成したGoogleスプレッドシートを教員間で共有する。たとえば、スプレッドシートでカレンダーを作成したとする。このシートを複数の教員で共有し、それぞれ予定を書き込むことで、複数の教員のスケジュールを、手間をかけずに作成し管理することができる。共有方法は以下のとおりである。

  • シートの右上の「共有」をクリックし、シート名を付け、「保存」をクリックする
 
 
 
 
  • 次に、共有したい相手のGmailアドレスを入力し「送信」をクリックすると共有することが可能となる
  • または、「リンクのコピー」をクリックすると、シートのURLがコピーされ、そのURLを相手に伝えることで、シートの共有が可能となる
  • 共有権限は、「閲覧者」・「閲覧者(コメント可)」・「編集者」の3種類あり、たとえば先ほどのカレンダー管理の例の場合は、各教員が直接予定を入力する必要があるため「編集者」を選択するとよい
 
 
 
 

Googleスプレッドシートはクラウド上(オンライン上)で自動的に保存される

 シートを修正した場合も自動で上書き保存される。
 作成したシートは、Microsoft社のExcelの形式やPDFなどに変換してダウンロードすることが可能である。画面上部の「ファイル」を選択し、「ダウンロード」から保存形式を選択する。

 
 
 

 以上がGoogleスプレッドシートの基本的な使用方法である。

2.Googleスライドの使い方

 Googleスライドは、共同でスライドを作成できる優れものである。作成したデータがオンライン上のGoogleドライブに保存されるため、複数人が別々の場所から同時にデータにアクセスし編集することが可能である。資料作成の際に、デザイン担当、文字入力担当、図形グラフ挿入担当など作業を分担することがあるだろう。このような際にも同時にスライドを作成することができるため、他の人の進捗状況や作成状況を確認しながら自身の担当分を作成することができる。

Googleスライドの開始方法

 Googleアプリを開き、「スライド」をクリックすると開始することができる。Googleスライドはテンプレートも多く、授業などの資料作成にも使用しやすいものが多い。

 
  • テンプレートギャラリーをクリックすると、多彩なテンプレートから選択し使用することができる
 
 
 
 
  • 「空白」をクリックすると白いスライドが表示され、一からスライドを作成することができる
  • 授業資料や発表資料の作成などを共同で行う際は、テンプレートのなかの「教育」のサンプルから選んでみるのもよい
 
 
 
 
  • 使用用途にあったテンプレートやテーマを選択して、Googleスライドが開始となる
 
 
 
 
  • スライドの内容を作成していく
  • スライド作成でよく使用するテキスト入力の方法として、「テキストボックス」がある。画面上の①「挿入」、②「テキストボックス」の順でクリックする
 
 
 
 
  • 「テキストボックス」をスライド上に置き、文字を入力することでテキストを貼りつけることができる
 
 
 
 
  • そのほかにも、①「挿入」、②「図形」の順でクリックすると、「図形」「矢印」「吹き出し」等を挿入することができる
 
 
 
 

 実際のスライドの作成方法に関しては、Microsoft社のPowerPointと同じ感覚で使用することができる。

Googleスライドを共有する

 共同作成者と同時にスライド作成を行う際は、Googleスプレッドシートと同様、画面右上の「共有」をクリックし、共有したい相手のGmailアドレスを入力して「送信」をクリックすると、共有することができ、同時にスライドの作成や修正が可能となる。PowerPointと互換性があり、Googleスプレッドシートで説明したように、画面上部の「ファイル」を選択し「ダウンロード」を選択することで、保存形式を「PowerPoint」や「PDF」に変換することができる。

 以上がGoogleスライドの基本的な使用方法である。

3.Googleスプレッドシート、Googleスライドを使用する上でのセキュリティ対策

 作成したGoogleスプレッドシートや、Googleスライドは、Googleドライブに保存される。Googleドライブをより安全に利用するためには、セキュリティ対策を意識することが重要となる。

セキュリティ対策の例

・2段階認証を設定する
・ファイルのアクセス権を制限する
・データのバックアップをとる
・公衆wi-fiに接続しない

 上記セキュリティ対策を意識しながら使用すれば、GoogleスプレッドシートやGoogleスライドはとても便利なツールとなる。ぜひ活用してみることをおすすめする。
 

菊地 浩樹

順天堂大学医療看護学部 助教

きくち・ひろき/名寄市立大学保健福祉学部看護学科卒業後、順天堂大学大学院医療看護研究科看護教育学博士前期課程修了、修士(看護学)。2022年より順天堂大学医療看護学部基礎看護学の教員として教育に携わり現在に至る。男子看護学生に関する研究や、学生の自己調整学習に関心をもち研究に取り組んでいる。

企画連載

ひろがる“EdTech × 看護教育” シーズン2 身近なデジタルツールを使いこなそう

デジタルネイティブ世代が高等教育へと進学し、コロナ禍による学習形態の変更も受けて、いま看護教育においてもデジタルテクノロジーを活用した教育のイノベーション―“EdTech”が求められています。 本連載では「共に知をひろげる」を合言葉に、皆さんとともに「EdTech×看護教育」に関する情報交換や悩みの解決の場となるコミュニティづくりを目指します。一緒に新しい教育に挑戦してみましょう! シーズン1「看護教育の未来がみえる」では先進的なICT教育の取り組みを紹介しましたが、シーズン2から「身近なデジタルツールを使いこなそう」と題して、より身近で手軽に入手しやすいデジタルツールについて紹介します。(本連載プランナー/野崎 真奈美)

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