はじめに
Zoomには、参加者を複数のグループに分け、話し合いの場を設けられる「ブレイクアウトルーム」という機能がある。この機能によって、リアルの講義・演習で行っていたグループワークをZoom上でも行うことができる。
たとえば、教員が講義中に「これから11時まで各チームで話し合ってください」という指示を出して、あらかじめ教員の設定した複数のグループに分け、話し合いの場を設けることができる。また教員が各グループを出入りして助言できたり、設定によって参加者も出入りできたり、グループワークの形態を教員の好みに応じて比較的自由に設定することが可能だ。
今回のエピソード2では、「ブレイクアウトルーム」の一般的な機能を、主要な5場面に分けて紹介する。
場面1 事前にWebブラウザで「ブレイクアウトルーム」を有効化しておく
- アプリ上では設定できないため、Webブラウザ上で有効化しておく必要がある。
- サインイン後に「設定」を選択する。
- 「ミーティング」を選択する。
- ブレイクアウトルームを有効化する。
場面2 事前にブレイクアウトルームを作成し学生を振り分ける
- ブレイクアウトルームの有効化は事前に行う必要があるが、ルームの作成やメンバーの振り分けは事前でも途中でも行うことができる。
- まず事前に設定する方法から紹介する。
- ミーティングをスケジューリングする。
- ①「オプション」から、②「ブレイクアウトルーム事前割り当て」を選択し、③「ルームを作成」をクリックする。
- 「+」をクリックするとルームを設けることができ、また追加することができる。
- ルーム名も自由に決めることができる。
- 各ルームにメンバーを振り分けて、設定を保存する。
- ミーティングを開始する。
- グループワークを開始するタイミングで、画面下部の「ブレイクアウトルーム」を選択する。
- あらかじめ設定したブレイクアウトルームが現れる。
- 「すべてのセッションを開始」を選択し、ブレイクアウトルームを開始する。
場面3 講義・演習中にブレイクアウトルームを作成し学生を振り分ける
- 次に講義・演習中に設定する方法を紹介する。
- 画面下部の「ブレイクアウトルーム」を選択する。
- ルーム数を決め、メンバーの割り当て方法を選択する。
- 「オプション」で、参加者のルームの出入りや時間の設定等を行うことができる。
- 「すべてのルームを開ける」で開始する。
場面4 教員がブレイクアウトルームに出入りする
- 教員が各ブレイクアウトルームに自由に出入りして、グループワークに参加することができる。
- 「参加」をクリックして参加する。
- 画面下部の「ルームを退出する」で退出する。
- 全員(全ルーム)にメッセージを送信することもできる。
場面5 ブレイクアウトルームを終了する
- 「すべてのルームを閉じる」で終了する。
次回エピソード3では、「ブレイクアウトルーム」の応用編として、より看護教育の場面にフォーカスを当てた「ジグソー学習」における活用方法を紹介する。