本連載 書籍版のご案内
この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!
皆さま、約1年ぶりでしょうか? 皆さまにおかれましてはお元気にご活躍のことと存じます。カピバラ、久々に戻って来ました。ご無沙汰している間に、無事に定年退職となりましたけど、今はまだ居心地の良い古巣に居まして、「本当の」職業的アデイショナルタイムを過ごしています。まだ試合終了の笛は吹かれていないようです(これから3回にわたって、また書いてみたいと思います。1年間の充電はカピバラに何をもたらしたのか? いや、それとももたらさなかったのか? 読んでいただいて、感想などお聞かせいただけましたらうれしいです)。今回は、IPE業界では悪名高い、サイロ、塔、たこつぼをお城に見立てて、なんで私たち、お城をつくっちゃうんだろうなあという話をしてみたいと思います。
小さなお城をつくるわけ
専門職が専門職として育つ過程では、お城が必要です。城内でしか通じない言葉、暗黙のうちに通じ合う仕事スタイル、それらを体系立てるための場、そして知識を体系立てるための特有の方法(としての研究)、これらは同じ価値観をもった集団の中で育まれていきます。
専門職がこのような閉じた場で純粋培養される側面はどうしてもある。小さなお城は、冒頭で申し上げたとおり、サイロと呼ばれたり、塔と呼ばれたり、たこつぼと呼ばれたりしてきたわけですが、カピバラ、最近強く思っているのは、カピバラも小さなお城の住人であったし、今でも自分が帰るべきお城はあるんですよね。





