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第22回:それは、本当に、絶対に、正しいのか?~メタ正義論と価値相対主義~

第22回:それは、本当に、絶対に、正しいのか?~メタ正義論と価値相対主義~

2024.10.24川瀬 貴之(千葉大学大学院社会科学研究院 教授)

この連載は2026年7月24日にPHP研究所より『やさしくておそろしい 法哲学講義 生命の価値はみな等しいのか』として刊行されました。ぜひご覧ください。

 突然だが、命の分配的正義において、年齢を考慮事項に入れるべきかが問題になることがある。その他の条件が全く同じ2人のうち、1人の命しか助けられない場合、私の倫理的直観では、その2人の年齢は考慮すべきであり、その考慮の仕方とは、若い者を単純に優先する(出生時を頂点にして、歳を取るほど単調に劣後していく)というものである。しかし、他の直観を持つ読者も多いのではないか。たとえば、年齢は完全に無視して、助かるチャンスを平等に分配すべく、抽選で助ける者を選ぶべきだという主張、あるいは単純な(単調な)若い者優先への反感も強いだろう。

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川瀬 貴之

千葉大学大学院社会科学研究院 教授

かわせ・たかゆき/1982年生まれ。専門は、法哲学。京都大学法学部卒業、同大学院法学研究科法政理論専攻博士後期課程修了。博士(法学)。千葉大学医学部附属病院講師などを経て、2022年10月より現職。好きなことは、旅行、娘と遊ぶこと、講義。耽美的な文学・マンガ・音楽・絵画が大好きです。好きな言葉は、自己鍛錬、挑戦。縁の下の力持ちになることが理想。

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