看護教育のための情報サイト NurSHARE つながる・はじまる・ひろがる

第13回:健康を数値で表現すべきだろうか

第13回:健康を数値で表現すべきだろうか

2024.01.31川瀬 貴之(千葉大学大学院社会科学研究院 教授)

この連載は2026年7月24日にPHP研究所より『やさしくておそろしい 法哲学講義 生命の価値はみな等しいのか』として刊行されました。ぜひご覧ください。

 今回からしばらく主題となる「福利」は、これまで取り上げてきた「自律」を上回るほどの多義的な概念であるので、定義をはっきりさせておかないと、議論が曖昧になったり、ミスリーディングになったりする恐れがある。定義は、言葉を使う者の自由であり、そのうちのどれが正解の定義で、どれが誤った定義である、ということは言えないのだが、敢えて慣例的な用語法の最大公約数で言えば、福利とは人間が享受する満足感や幸福のことと考えて差し支えないだろう。

会員登録(無料)いただくと、この記事の全文を読むことができます。

川瀬 貴之

千葉大学大学院社会科学研究院 教授

かわせ・たかゆき/1982年生まれ。専門は、法哲学。京都大学法学部卒業、同大学院法学研究科法政理論専攻博士後期課程修了。博士(法学)。千葉大学医学部附属病院講師などを経て、2022年10月より現職。好きなことは、旅行、娘と遊ぶこと、講義。耽美的な文学・マンガ・音楽・絵画が大好きです。好きな言葉は、自己鍛錬、挑戦。縁の下の力持ちになることが理想。

企画連載

人間の深淵を覗く~看護をめぐる法哲学~

正しさとは何か。生きるとはどういうことなのか。法哲学者である著者が、「生と死」や「生命倫理」といった看護にとって身近なテーマについて法哲学の視点から思索をめぐらし、人間の本質に迫ります。

フリーイラスト

登録可能数の上限を超えたため、お気に入りを登録できません。
他のコンテンツのお気に入りを解除した後、再度お試しください。