本連載 書籍版のご案内
この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!
神無月ですね。年に1回の神様たちのカンファレンスが出雲で開催されています。日本の八百万の神様たちはそれぞれスペシャリティがあるので、チームを組んで出動ってあるのかな? 役割が重複することってないのかしら。「このニンゲンの頼みごとは、うちが担当しますよ」「いやいや、私のほうが適任でしょ」的な葛藤ってないのでしょうか。というようなことを考えていました。
さて今回は、フライトナース(ドクターヘリに同乗する看護師)のお話です。
本州最北端のコードブルー
カピバラのところの修士課程の修了生・呑香美佳子(どんこう・みかこ)さんは、青森県の八戸市立市民病院で看護管理者をやっています。通常、ドクターヘリは県庁所在地におかれますが、青森県では2009年、八戸市に1機目のドクターヘリが導入され、同院が基地病院となりました。そして県庁所在地である青森市にも、2012年に2機目のドクターヘリが導入されました。こうして東北地方最北端の青森県には、八甲田山連峰に隔てられた津軽地方と南部地方のドクターヘリがそれぞれ1機ずつとなり、以来、青森県、岩手県、秋田県の広域連携運航を行ってます。
今回は八戸市立市民病院の救命救急センターのドクターヘリ・コールサイン*「青森ドクターヘリ1」にまつわるお話から、救命救急の協働的パートナーシップ、そしてそこにかかわる人たちの思いについて考えてみたいと思います。ドクターカーも移動手術車も備える、本州最北端の砦での「コードブルー」です。





