本連載 書籍版のご案内
この連載を再構成した電子書籍『カピバラ教授のアディショナルタイム ~正解は知らない。でも、ピッチに立つ。』が、2026年9月28日に刊行となりました。医書.jpで好評発売中です。ぜひご覧ください!
2月は教員にとっては最繁忙期。論文指導、成績評価、入試、卒業・修了判定と気の抜けない仕事が続きます。また臨床のみなさまにとっては、年度末で欠員の影響がじわじわきたり、次年度の異動の予想で落ち着かなかったりという時期ではないでしょうか。なかなか思い通りにいかず苦しい時期を過ごしている人もいらっしゃるかも、ですね。ということで、今回はケアリングをめぐるお話です。
目の前に苦しむ人がいたら
目の前に「苦しむ人」がいたら、みなさん、どうしますか?
ケアリングを倫理的基盤とする専門職として代表的な看護職、介護福祉士、教師、保育士などの職業の方々は、まずケアされる人の苦しむ状況に共感的に(つまり感情を動かして)応答するのではないでしょうか。自分が責任をもってケアをしているだれか(患者、利用者、生徒、子ども)がしくしく泣いていたら、ほうっておけなくて、やむにやまれぬ気持ちになり、泣いているその人のそばに行って、背中をなでたり、温かい飲み物を出したり、ふとんを整えたり、手を握ったりして専心没頭(engrossment)してケアします。その応答を仕事としてためらいなく(ってわけにはいかないこともありますけど)とれるっていうのが、ケアリングを倫理的基盤とする専門職っていうことなのかなと思います。





