
看護学テキストNiCE小児看護学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(改訂第5版)
Ⅰ巻 ●編集:二宮啓子(神戸市看護大学 教授)、今野美紀(札幌医科大学 教授)
●424頁・3,850円(本体3,500円+税10%)
Ⅱ巻 ●編集:今野美紀(札幌医科大学 教授)、二宮啓子(神戸市看護大学 教授)
●472頁・3,960円(本体3,600円+税10%)
Ⅲ巻 ●監修:二宮啓子(神戸市看護大学 教授)、今野美紀(札幌医科大学 教授)
●編集:田畑久江(札幌医科大学 准教授)、金丸 友(千葉県立保健医療大学 准教授)
●288頁・3,300円(本体3,000円+税10%)
本書の特長
『看護学テキストNiCE小児看護学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(改訂第5版)』が、3冊同時に12月に刊行となりました。
本書は、子どもの権利や主体性を重視しながら、家族を子どもの背景としてではなく看護の対象として捉えること、そして子どもと家族がその力を発揮できるよう、倫理的かつ自律性を尊重した援助を学ぶことを主眼に編集しています。
改訂第5版では、前版(改訂第4版)「Ⅰ巻:小児看護学概論・小児看護技術」から「第2部 小児看護技術」を独立させて新しく「Ⅲ巻:小児看護技術」とし、3分冊構成にリニューアルしました。
Ⅰ巻では、小児看護の基盤となる知識および考え方を学びます。そしてⅡ巻では、小児看護を実践するうえで押さえておきたい疾患と看護(子どもへの看護・家族への看護)を、事例を通して学びます。さらにⅢ巻では、Skill表を用いながら実践的な看護技術について、子ども自身や親の参加を促す方法まで具体的に解説しています。
各巻 第5版の改訂ポイント
Ⅰ巻 : 小児看護学概論
● 小児看護を取り巻く社会制度・社会情勢の変化を反映し、統計データ、関連法規、国の施策等を最新の情報に更新しました。
例:こども家庭庁、ヤングケアラー、こども食堂、ゲーム障害、市販薬のオーバードーズ、乳幼児身体発育値、ハイリスク新生児の特徴など
● 第Ⅰ章のタイトルを「小児看護を実践するための基礎知識」とし、「小児医療/小児看護の変遷と現状」を同章に含め、さらに「子どもの権利」「子どもの遊び・学習」の解説を本章にまとめる形に見直しました。
●「医療安全」に関する解説を章として独立(第Ⅶ章)させ、子どもの成長・発達と事故の要因に関する解説を充実させました。
Ⅱ巻 : 小児看護支援論
● 第Ⅳ章~第ⅩⅣ章の配列を発達段階別から器官・系統別に変更したうえで、序章(第4版 第Ⅰ章)に「発達段階に応じた看護」として各発達段階における看護を概説する項目を新しく追加しました。
●「先天異常(第Ⅰ章)」「新生児疾患(第Ⅱ章)」「感染症(第Ⅲ章)」「小児がん(第ⅩⅤ章)」「精神、行動、神経発達の疾患(第ⅩⅥ)」「事故・虐待(第ⅩⅦ章)」もそれぞれ章を立てました。
● 各章の第1節では、当該章で扱う領域の疾患・病態・治療の全般とその看護の全体像をコンパクトにまとめています。そして第2節以降では、第4版に引き続き、小児に代表的な合計30疾患を取り上げています。
Ⅲ巻:小児看護技術
● 第5版で新たに「子どものセルフマネジメントを促す技術(第Ⅲ章)」を新設し、子どもが主体的に治療・ケアに臨めるように支援することを主眼として、セルフモニタリングの技術、セルフケアの技術を解説しました。入院中だけでなく、外来通院をしながらセルフマネジメントを行う子どもと家族への看護を学びます。
● 安全管理の視点も含めた技術項目として第Ⅳ章に新たに「Skill:点滴スタンドを使用している場合の歩行の援助」および「第7節 環境調整の技術」を追加しました。
● Skillの学習補助として、新たに動画を12本収載しました。写真も一部刷新しています。