『看護学テキストNiCE  新版 看護管理学』（発行：南江堂）が1月中旬に発売となります。事例を通して組織の仕組みと役割を学ぶ、新しい看護管理学のテキストです。本書の特長とおすすめポイントは以下のとおりです。ぜひ手に取りご覧ください。

本書の特長

• 「リーダーシップ」の概念を中心に据え、編集しました。“看護管理者としての”リーダーシップにとどまらず、組織における一人ひとりの役割と相互支援の力としてリーダーシップをとらえ、その育成と実践への応用を目指す内容となっています。
• 各項目の冒頭に事例を提示し、エピソードをもとに学生が看護管理学をより身近に感じられ、学習の動機づけにつながるよう工夫しています。
• 本書は次のようなストーリーで構成されています。
  まずⅠ章では本書の軸となるリーダーシップとマネジメントの概念、Ⅱ章ではその基盤となる倫理や法律、権利擁護について解説します。
  Ⅲ～Ⅵ章では、看護提供組織をつくり機能させる方法について解説しています。看護を提供する仕組みづくり（Ⅲ章）→組織形成（Ⅳ章）→人材配置・育成（Ⅴ章）→組織の効果的な運用（Ⅵ章）という流れに沿って、看護管理者だけでなく組織のメンバーとしてどうかかわるかを学ぶことができます。
  Ⅶ章では、目標管理や危機時の対応など、看護の質向上・維持に必要な手段や考え方について、豊富な事例をもとに解説しています。

おすすめポイント

• Ⅰ章 2 節、Ⅰ章 3 節では看護職に求められるリーダーシップのあり方や最新のリーダーシップ理論について紹介しています。

• 「看護にかかわる法制度」や「財政計画と診療報酬・介護報酬」など看護管理に関連する法・制度や政策の解説も充実しています。

• 「職場環境」、「キャリアの計画と発達」など、専門職として自身をマネジメントする視点を含めた解説も豊富です。たとえば「タイムマネジメント」に関する解説の中では、一日のスケジュール表の例を示しています。

• 事例の人物設定は、新人・若手看護師を中心にしながらも、看護学生からベテラン看護師、師長・看護部長まで、幅広く登場しています。また、場面設定も病院だけでなく訪問看護ステーションを取り上げ、様々な立場で看護管理やリーダーシップを考える機会となります。