編集 田中幸子 東京慈恵会医科大学教授/野村陽子 名寄市立大学名誉教授
B5判・338頁 2025.12刊 本体価格3,200円+税
看護学テキスト『NiCE看護関係法規(改訂第3版)』(発行:南江堂)が12月初旬に発売となります。 本書は医療に関する法制度・政策に精通した看護教員が中心になって編集・執筆されており、法や制度の成立過程やその意義、看護職や看護実践にどのように関わるのかが、看護の視点から解説されています。 今改訂では、改訂第2版刊行(2024年2月)以降に新たに交付・施行された法・制度について項目を新設し、情報をアップデート。また、全面カラー化しより見やすい紙面となりました。
※本書編集者の田中幸子先生(東京慈恵会医科大学)に、「関係法規」を看護教員が教えることの大切さや実際の授業展開に関してご寄稿いただいた記事はこちら(2024年10月公開)。
本書の章構成
本書は次のようなストーリーで構成されています。①第Ⅰ章で看護職に関係する法・制度の全体像をつかみ、次に②病院を主とした医療提供体制や各医療関連職種を規定する法律(第Ⅱ章)、薬剤に関する法 律・制度(第Ⅲ章)を学び、③第Ⅳ章で地域における看護に必要となる法律・制度を押さえ、④第Ⅴ章 で労働者として必要な法律の知識を学びます。さらに、⑤法律・制度を策定・改善するための政策(第Ⅵ章)、実習や臨床に生きる法の知識として看護業務における法的責任、法判断(判例)を紹介します(第Ⅶ章)。
改訂のポイント
- ここ数年で交付・施行された法制度(以下の☆)についての解説を追加したほか、各法律の改正(同 ◆)を反映しました。
☆「ヤングケアラー支援の法制化」(p.217)
☆「こども性暴力防止法」(p.220)
☆「共同親権の導入」(p.224)
◆「薬機法」(p.114)
◆「自殺対策基本法」(p.177)
◆「ギャンブル等依存症対策基本法」(p.181)
- インフォームド・コンセントのなりたちと臨床実践とのかかわりについて、新たに項目を設け解説しました(p.47)
- 冒頭(目次の後ろのページ)に新たに「医療・保健・福祉と暮らしの法律マップ」(前出の図)を掲載しました。初学者にもわかりやすく、本書で学習する法律・制度の全体像を見通すことができます。
- 全面カラー化し、より見やすい紙面となりました。