看護学テキスト『NiCE看護関係法規（改訂第2版）』（発行：南江堂）が2月初旬に発売となります。
　本書は医療に関する法制度・政策に精通した看護教員が中心になって編集・執筆されており、法や制度の成立過程やその意義、看護職や看護実践にどのように関わるのかが、看護の視点から解説されています。

本書の章構成

　本書は次のようなストーリーで構成されています。①第Ⅰ章で看護職に関係する法・制度の全体像をつかみ、次に②病院を主な場とした医療提供体制や各医療関連職種を規定する法律（第Ⅱ章）、薬剤に関する法・制度（第Ⅲ章）を学び、③第Ⅳ章で地域における看護に必要となる法律・制度を押さえ（訪問看護や介護保険，疾病対策など）、④第Ⅴ章で労働者として必要な法律について学びます（労働基準法や雇用保険法など）。さらに、⑤実習や臨床に生きる法の知識として看護業務における法的責任やその具体例、実際の看護業務に関する法判断（判例）を紹介します（第Ⅵ章）。

改訂で追加・変更のあった法・制度

●追加となった法・制度
　「認知症基本法」（p.19）、「こども基本法」（p.21）、「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」（p.25）、「ＬＧＢＴ理解増進法」（p.27）、「ゲノム医療推進法」（p.183）、「医療的ケア児支援法」（p.212）、「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」（p.218）など。
●変更のあった項目など
　かかりつけ医機能（p.36）、看護師等確保基本指針の改定（p.84）、大麻取締法の改正（p.117）、医薬品に関するＤＸの進展（p.121）、国立健康危機管理研究機構の設置（p.164）、働き方改革とタスクシフト・シェア（p.249）などが追加。「臓器移植法」（p.97）については昨今の情勢をふまえ大幅に書き直し内容が充実しました。また、「感染症法」の解説に関連して「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」（p.157）をコラムで紹介しました。